「草食系」問題ネタの続き −論点がずれている草食系問題−

 2ヶ月ぶりに草食系の話の続きですが、前回の記事の話の通り、
言葉の意味の誤解により論点がずれ、本来の問題とは
無関係な方向に行ってしまっています。
そのせいか、草食系男子の話題や問題などでよく活力・情熱がないとか女々しいとか
仕事に熱心でないというようなこともよく言われますが・・・。


 しかし、本来の定義からして、何も無気力、元気・情熱ない=草食系だとは
限らないはずです。


 草食系とされる人、性欲が低い人は日本でも昔からにいたはずだし、
草食系が増加しているという前提自体も信用性が低いと思われます。
そもそも性欲、消費欲が低いことは問題にすべきことなのでしょうか?
日本では昔から清貧、節約などが美徳とされたこともありますし、
消費購買欲・恋愛性欲を高めろと煽り立てすぎても何か歪んでしまうと思います。
(もちろん、これらの欲求が高いこと自体は問題ではないですが。)


 「草食/肉食系」ブームでの一番の問題は無気力・情熱・活力がない人が多いかどうかでなく、
草食系あるいは肉食系とはどんな人たちなのかということへの無理解・誤解・勘違いです。
 もちろん、草食肉食関係なく、無気力な若者は増えるのは大問題だと思います。
とにかく将来に向けての希望や夢は持っていきたいものです。


 ところで、ニコニコ大百科の草食系男子ページでも
ここと似たようなことが指摘されています。
http://dic.nicovideo.jp/a/%E8%8D%89%E9%A3%9F%E7%B3%BB%E7%94%B7%E5%AD%90


より一般的で厳密なフリー百科事典サイトとされる
Wikipediaでの定義よりも本質を突いた内容であるところも面白いところです。
マスコミや一般世間でも草食肉食に関してこのことに気づいて(そうかもしれないが)
早くその誤りを伝えればいいんですが・・・。